お中元は日頃お世話になっている方に対して、感謝の気持ちを伝えるのにとても良い機会です。
しかし一方で、初めてお中元を贈る人や、初めてではないにしても慣れていない人にとって少し敷居の高い行事でもあると思います。
地域によってお中元の時期が違っていたり、贈る時には気を付けるべきマナーがあったり、いざ贈ろうと思っても悩む事は少なくないはずです。
この記事を読む事で、令和元年である2019年今年のお中元の時期を間違えないだけではなく、マナーに乗っ取って気持ちよくお中元を贈ることが出来ます。
この機会に令和初のお中元を贈ってみませんか?
Contents
令和初のお中元の時期はいつからいつまで?

皆さんは、お中元の意味を知っていますか?
実はこの意味を理解しているだけでも、お中元を贈る時期を間違わないで済む為是非参考にして下さい。
お中元の意味
お中元には本来『お盆の御供』という意味があります。
日頃お世話になっている方、つまり御礼を贈りたい方のご先祖様をご供養する為にお贈りする為、ご先祖様が戻られるお盆の時期よりも前に贈る必要があります。
これを踏まえて、令和元年(2019年)のお中元の時期を見てみましょう。
令和元年/2019年のお中元の時期
令和元年である2019年のお盆の時期は、新暦で7月13日から7月16日
旧暦で8月13日から8月16日になります。
その為、お中元を贈る日程はこの中日にあたる、7月14日または8月14日にお相手の手元に届く必要があります。
お盆の中日に贈るという事さえ知っておけば、その年毎に違うお中元の日程も、お盆と照らし合わせて確認が出来るので覚えておきたいですね。
お中元の相場は幾らくらい?

さて日程の確認が出来たら、いよいよお中元に贈る品を選んでいく訳ですが、お中元を探せばその金額は本当にピンからキリまでありますよね。
そんな中で、自分は一体幾らくらいのお中元を贈れば相手に失礼じゃないんだ!?と悩まれる方も少なくないはずです。
ここでは、そんなお中元の相場を確認して行きましょう。
お中元の相場は相手と自分の関係性で異なる!
そう実は、お中元を贈る相手と自分の関係性によってこの金額は変わってくるのです。
とは言え、お中元を贈る時点で、恐らくあなたはその方にお世話になっていたり、感謝の気持ちを伝えたいはずですから、なかなか決めかねると思います。
そこで以下に、お中元の相場を簡易的にまとめてみました。
- 親族へのお中元→4,000~5,000円
- お世話になっている友人などへのお中元→3,000円~
- 職場の上司などへのお中元→5,000円程度
- 格別お世話になっている方へのお中元→5,000円~10,000円
ここで気を付けて頂きたいのは、お中元は必ずしも金額が高ければ良いという訳ではありません。
贈られた側も、品の質が高い低いくらいの感覚は分かりますから、あまりにも高価な物を贈られてしまっては、せっかくの頂き物に委縮してしまう事になり、返って失礼にあたります。
その為、上記の金額表を参考に、贈るあなたにも無理がなく、頂いた方も気持ちよく受け取れる金額のものを選択しましょう。
極論ですが、普段お世話なっている気持ちを『ありがとうございます。』と伝える為の一つの手段に過ぎないので、気持ちがしっかりと入った贈り物であれば、金額は関係ないのです。
お中元は関東と関西で時期が違う?

お中元は地域によっても贈る時期が違うという事を皆さんはご存知ですか?
結果からお伝えすると、これは地域によってお盆の日程が異なる事により変化するのが理由です。
そこで以下に、地域別のお盆の日程をまとめます。
・東海地方、関西、中国・四国地方、九州や北海道
⇒旧暦の8月13日から
・関東、東北地方では
⇒新暦の7月13日から
という風になります。
これを実際にお中元を相手に贈る日程と照らし合わせて考えれば、あなたが贈りたい相手の手元にいつ届く様に設定すれば良いかが分かりますよね。
ちなみに、スーパーやインターネット上であっても、地域によってご供養の品を販売する日程や時期が異なるので、注意が必要です。
また、北陸地方の方は新旧暦が混合している地域もある為、より注意が必要です。
更に覚えておきたいのは、生まれは北海道だけど今は東京に住んでいる。こういったお相手に贈る場合は、生まれた北海道に合わせてお中元を贈る必要があります。
つまりは、お中元を贈る相手には事前に、どの時期に贈るのがベストなのか確認する事が、必要不可欠であると言えます。
お中元で気を付けるべきマナーは?

さてここまでお中元のイロハをお伝えして来ましたが、最後にお中元を贈る際に必要な『マナー』についてお話していきたいと思います。
既にお中元を贈る時期でも触れていますので、この点はこの記事を読んでいる方なら大丈夫かと思いますが、お中元はお盆に間に合うようにと言って早く贈り過ぎてもマナー違反になります!
特にお相手の方が旧暦お盆の地域の方で、そのお相手に対して新暦と勘違いして6月末頃に品をお贈りしてしまっては、その方のご先祖様をご供養する事は出来ませんから、失礼にあたります。
是非このあたりも気を付けておきましょう。
また以下には、お中元を贈る際のNGな贈り方!をまとめます。
目上の方に金券は絶対にダメ!
何を購入するか迷ったあげく、相手に好きな物を買って欲しいから!
と言って金券(商品券やビール券など)を送ってしまう方が居ますが、これは絶対にやめましょう。
金券や商品券には『これで好きな物でも買いなさいね!』
といった意味合いがあります。
あなたはお世話になっている上司に対して、お金を渡して『これで好きなものでも買いなよ!』なんて言えないですよね?
お中元はお贈りする手前相手の姿が見えませんが、贈る品はあなたの言霊を宿しているという事を忘れてはいけません。
お中元は翌年も贈る!
初めてのお中元をお贈りして
『よし!なんとか出来たからこれで良し!』
とほっと肩を撫でおろしたくなる気持ちも分かりますが、お中元は基本的に
『いつもお世話になっています。』という日頃の感謝と同様に
『これからもどうぞよろしくお願い致します。』
という意味が込められています。
つまり、一度お贈りした相手は、基本的には今後もお世話になり続ける相手になるという事です。
その為、お中元のやり取りを途絶えさせてしまっては、そのお相手に感謝の気持ちがなくなった。
と捉えられてしまう可能性があるのです。
もちろん時代背景からこういった事を気にしない方も増えてきていますが、古くからの意味や習わしを大切にしている方も居るので覚えておきましょう。
不用意に誰でも構わずにお中元を贈るものではないという事も、肝に銘じておかなければいけませんね。
贈る時期を過ぎたら熨斗(のし)を変更する!
もしもあなたが、お中元を贈りたいと思っていたのにうっかり時期を過ぎてしまったら・・・。
翌年まで何の御礼も言えずに過ぎるのを待つしかないのか・・・?
これは違います。
実はお中元をお贈りする時期が過ぎてしまっても、お相手に感謝の気持ちをお伝えする事は出来ます。
それは『熨斗(のし)を変更する』ことです。
つまり、お中元としてではなく、別物として感謝の気持ちをお伝えしましょう。
お中元として遅れてしまうよりも、正しい時期に正しい熨斗でお贈りした方が、お相手からしたらマナーに乗っ取った贈り方であると捉えられます。
以下お中元付近の時期に使用する熨斗(のし)の言葉をまとめます。
7月14日(新盆中日)~8月7日(立秋)まで
⇒暑中御見舞
8月7日(立秋)から9月8日(白露)まで
⇒残暑御見舞
※目上の方に対しては『御見舞』⇒『御伺』に変更します。
まとめ

いかがでしたか?
お中元を贈るのは少し敷居が高いからなんだか・・・。
という方も、この記事を読んで是非、日ごろお世話になっている方へ感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?
ここまで、マナーや注意点をお伝えして来て、少し堅苦しく感じられた方も居るかと思いますが、大切なのは『いつもありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。』という気持ちを伝える事です。
あまり難しく考えず過ぎず、まずはご両親や親せきの方への感謝の気持ちとして、お中元を贈る習慣を始めてみてはいかがでしょうか?
今年は令和元年。新しい事を始めるにはうってつけのタイミングだと思います。
それでは最後までお読み頂き、ありがとございました!
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